MIDNIGHTに誘われて

(表紙画像はありません。文字オンリー)
「 MIDNIGHTに誘われて 」(夏コミ)
コピ本/A5/48P/表紙特殊紙使用/¥400
一巻終了後、結婚したばかりな二人の話。
ずばりテーマは「鬼畜」で(笑)初のプチアダルトです。
 ―――もう少し、寝室は別でもいい?

 結婚して初めての晩にそう言われた。部屋までやってきて、申し訳なさそうにノックをして、可愛い顔を俯かせながら。
 それは何となく、予想していた言葉だった。だからあまり落胆は無かった。
 それよりも、あぁやっぱりな、と、そのような思いの方が強かった。
 もっとも、だからと言って、少しもダメージが無かったかというと、それはそれで違うのだけれど。
 ほんの少し、望みをかけていた部分はあったわけで―――けれど無理強いなどはしたくなかったから、彼は笑顔を作って頷いた。

 あんたが恋愛に不慣れで、まだ十八のお嬢さんのはわかってるからね。
 少しだけなら待ってあげる。そう、少しだけなら。

 待つと言ったのは自分。頷いたのは彼女。
 恋愛に不慣れなばかりか、鈍感で人と少しずれたところがあるのは知っていたけれど。



 ねぇでもソフィー。
 そっちがその気なら、僕も黙っちゃいられないよ?



(色々省略/笑)



「……やだっ!」
「へぇ、何が嫌なのさ?」
 くつっと喉を鳴らしながら言えば、ソフィーは涙で潤んだ双眸で、まるで睨むようにして見つめてきた。その瞳の、なんて誘われることだろう。ソフィーはそれには気づかない。気づかないからこそ厄介なのだ。
「ねぇソフィー、僕達は夫婦なんだよ? いい加減そろそろ、夜の営みだって覚えないといけないとは思わない?」
 そんなことを言えば、ソフィーはどんな反応をするのかな。それが楽しみだった。
(意地が悪いって)
 わかっている。その自覚ならある。けれどただ怒って怒鳴ってそれで済ませるには、先ほどの出来事は臨界点というものを越えすぎていた。とても気持ちの整理なんてつきそうにはなかった。いじめいたいと、そんなことを思う。いけない。わかっている。それでも心は止まらない。目の前の今のこの光景に、ハウルは確かに興奮していた。
「だ、だって! まだもう少し待ってくれるって…っ」
「うん。だから結婚してから今までの間、僕はちゃんと待っていただろう?」
 泣きそうな顔を見下ろして、額に、鼻の頭に、キスを落としながら胸を揉みしだいた。押さえつけた腕に力がこもる。何としでも抜け出そうとしているのがわかり、ハウルは笑い出したくなった。
(何て諦めの悪い娘さんなんだろうね!)
 この後に及んで、まだそんな無駄な抵抗をしようだなんて。そんなものが通用するとでも思っているのだろうか?
 愚かなその様子に笑いたくなる衝動を覚える一方、そこまで、それほど抵抗するほど嫌なのかと、そう思って胸のどこかがちりりっと痛んだ。
(僕はこんなに)
 あんたが好きなのに。
 やはりソフィーはそれ程ではないのだろうか。そんなことを思って身体の奥がキーンと冷えていく。
「ねぇハウル、ホントやだ、止めてお願い……っ!」
「普段はお願いなんて言わないくせにね。こんな時ばかり言うのはずるくない?」
 言外に、普段から言ってほしいのだとそう告げる。ソフィーはいつだって甘えてなんてはこない。仮にも新婚だというのに、この連れなさ加減は何なんだろうね!
自分的には16禁ぐらい? の物になりました。
何だかすごく厚い本になってしまいました…読み応えだけはあるかと(^^;)