PURI*PURI

(表紙画像はありません。文字オンリー)
「 PURI*PURI  」(06年春コミ)
オフ本/A5/44P/表紙オール箔押し(裏は一色刷り)/¥500
三人エロ本第二段! 今度はソフィーお姫さま化パラレル本です。
キラさんはいつものように萌えエロ話、理央さんはセンセイシリーズを書いてくれています。
「これはこれは、僕としたことが、一国のお姫さまともあろうお方をお待たせしてしまったのかな」
 ソフィーの身分など、まったく、これっぽっちも気にしてはいないくせに、男はそう言うと大仰な態度で両手を広げた。彫刻のように整った顔立ちに浮かぶ笑顔は冷たい魅力を振りまきながら、ソフィーの顔から一ミリたりとも視線を外すことなく男はソフィーの腰掛けているベッドまで近づいてきた。部屋の床全体を絨毯が覆ってさえいなかったら、そのブーツの踵が立てる音がきっと聞こえていたことだろう。
「ねぇ、一体何が仕方ないことなんだい?」
 目の前で立ち止まり、見下ろしながらハウルはそう問いかけてきた。ソフィーの答えをわかりながら、その反応を見て楽しむ類の声だった。
(性格が悪いわ)
 わかりきっているそんなことを、改めて胸中で反芻した思いだった。まったくもってありがたくないことだった。
「黙ってないで教えておくれよ、お姫さま。あんたは何を仕方ないと思っているんだい?」
 男のものとは思えないほどきめ細かい整った手が、耳にかかっていた赤毛を払いのけてソフィーの頬を優しく撫でた。声とは裏腹にその手はずいぶんと温かく、そうしてまるでソフィーを気遣うかのような優しさすら感じられるほどの手つきだった。
「あんたが言えないのなら、僕が教えてあげようか」
 くつっと咽を鳴らす音が聞こえた。
「あんたは、僕と結婚させられたことを、仕方ないって思い込もうとしているんだろう?」
 心臓が嫌な音を立てた。軋むような音だった。
 けれどそれはただの前触れに過ぎず、男の紡いだ次の言葉に、本格的に大きな音を上げた。それは、心臓の悲鳴だったのかもしれない。
「いいや、結婚なんてお上品なものじゃないね。何せあんたは、この魔法使いハウルへの、献上品みたいなものなんだから」
 男は―――ハウルは口の端を上げて、まるで面白くて仕方ないといったように声を上げた。
「だってねぇ、お姫さま? 縛られたりすることが大嫌いな僕を捕まえて、王様は、あんたの父親は命令してくれたよね? 国中を騒がせている荒地の魔女を退治したら、何でも願いを叶えてくれるって! だから僕はその命令通り魔女を倒して、こうしてあんたを貰い受けたんだ。恨むのなら僕じゃなくて、自分の父親を恨んでおくれよ? 初夜の最中に恨み言を吐かれるなんて、ロマンチックじゃないからね」
抜粋はあぷの話でしたー
とりあえずいつものように鬼畜初夜話☆(それ以外は書けません……